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AKAI AMX with SERATO DJ レビュー


PCDJ情報です。Twitterでは最新の情報を随時ツイートしていますが、ブログへの書き込みはかなり久しぶりになります。
今回AKAI AMXとSerato DVSを購入したので、レビューを書いていきたいと思います。


【 1. AKAI AMXについて 】

・AKAI AMXは24bit/96kHz対応のオーディオI/Fを内蔵したDJコントローラーです。
一般的なDJコントローラーが装備しているプラッターやノブ、スイッチ類をバッサリと減らして、大胆にコンパクト化した個性的な機種です。
・大きさは 横134mm x 縦271mm x 厚さ42mm、重さは0.8kgです。
・29800円(税込み)という低価格ながら、Serato DJが添付されています。

・Traktor Kontrol Z1と似たような特徴を持った機種ですが、
Z1はデッキを操作するスイッチ類を備えていない(MODE+CUEボタンでデッキの再生のみ可能)のに対して、数は少ないですがPLAY, CUE, BROWSE, LOADなどのスイッチを装備しており、「曲のブラウズとデッキへのロード、CUEでの頭出し、曲の再生・停止」の操作をAMXから行う事ができます。

・Loop, Sampler, Effect, BeatJumpなどPCDJならでは機能を使う場合はMIDIコントローラーをもう一台追加する必要がありますが、これらを使わずに曲を繋いでいくだけのシンプルなDJスタイルの方はこれ1台で済むと思います。
→Serato DJの多彩な機能を使う場合は兄弟機種AFXも一緒に買って使いこなしてください、という事だと思います。

・そして最大の特徴は、別売り(12,420円)のDVSパックを購入してターンテーブル/CDJを繋げば、『DVSシステム』になる点だと思います。
※コントロールレコード(2枚組4320円)も必要です。コントロールCDはSeratoのサイトでisoイメージとwavファイルが無料で配布されています。
http://serato.com/controlcd/downloads


従来Serato DJでDVSが使える機種は安いものでも、
RANE SL2か
DENON MC6000MK2
でどちらも7万弱だったので、AMXは画期的な低価格なのではないでしょうか。

※RANE SL2と同等の機能を持つDENON DS1という低価格機種の発売がアナウンスされています(海外では6月発売開始、価格は$299)。主に価格面でAMXの購入を検討されている方は、もう少し待ったほうがいいかもしれませんね(2015/5/30現在)。

・従って製品の特徴を十分に理解した上で購入するなら非常にコストパフォーマンスが高い製品ではありますが、『どちらかというと初心者向きではなく、DJスタイルが確立している中級者以上向き』の機種という印象です。


では、もう少し細かく見ていきたいと思います。

長所:
・小さくて軽い。持ち運びが楽。
何と言っても持ち運びの機会が多い方には、このサイズと軽さはうれしい所だと思います。

・Serato DJをバンドル
低価格帯のDJコントローラーではSerato DJ Introが付属し、別料金でSerato DJにアップグレード可能な製品が多いのですが、この機種は最初からSerato DJ(別途購入すると16,200円)がバンドルされています。
→またSerato DJを所有している場合はSerato Whitelabelにあるプロモ音源が無料でダウンロードできるという特典も付いてきます。
※一部著作権の関係で日本からはダウンロードできない曲があります。

・クロスフェーダーにmini-innofaderを搭載。
耐久性が抜群に高いクロスフェーダーとしてNIのZ2などでも採用されているmini-innofaderを搭載しています。
本体にクロスフェーダーのカーブを調整するノブとリバーススイッチを装備しています。またmini-innofaderは裏面のスイッチの操作でカットラグが調整できます。

・一般的なASIO及びMIDI対応オーディオI/F内蔵コントローラーであるため、DAWのオーディオI/Fとしても、他のDJソフトでも使える。
コンパクトなので、PCの脇に置いて楽曲制作用のオーディオI/F 兼 MIDIコントローラーとしても使えそうです。


短所:
・単独ではリアルミキサーにはならない(パソコンが繋がっていないと音が出ない)
→この価格なので難しいとは思いますが、PCと繋がっていない時でもNI Z2の様にDJミキサーとして使えればとても便利です。

・小さい筐体に多くのノブやスイッチが装備されていて多機能で便利な反面、レイアウトが窮屈で使い辛さは感じる。
・クロスフェーダーの下に手や指を置く空間がほぼ無い。
・本体下部のクロスフェーダー・カーブ調整ノブの出っ張りが気になる。
→このあたりも軽量・コンパクトという特徴の裏返しなので仕方ないと思います。

・コントローラーの機能のマッピングが変更できない。
→AMXではなくSerato DJ側の制限ですが、CUEボタンはテンポラリ(一時的)キューではなくホットキューに割り当てを変えたいと思っても出来ないわけです。マッピングを自由に変更できるTraktorに慣れているとストレスを感じる所です。

・Serato DJのライセンス(ソフトウェアを使用する権利)が分かりづらい
→AMXは別途DVSパックを購入すればDVSで操作できるようになりますが、Serato DJはあくまでAMXに付属します。そのため例えばイベントに出演する時にお店のミキサーがPioneer DJM-900NXSだったとして、Serato DJ + DVSで操作しようと思っても『AMXに付属するSerato DJのライセンス』はDJM-900NXSでは使えません。この様な時はもう1つSerato DJのライセンスを購入する必要があります。
他方でAMXに限らずRane SL2/3/4などSerato DJのライセンスがコントローラーやインターフェイス側に付属する機種は、パソコン側ではライセンスの認証自体が不要ですから一長一短だと思います(複数台のPCから1台のコントローラー/インターフェイスが制限なく使えますし、PCの買い替えや故障でライセンス移行の手続き中ソフトが使えなくなるという事も無いです。別途購入した拡張パック類はライセンスの認証は必要です)。
※AMXやSLのインターフェイスが『USBドングル』になっていると書くと分かりやすいでしょうか。
Serato DJ及び各種拡張パックのライセンスは一度理解すれば、ああそういう仕組みかと納得出来るんですが、結構複雑なので要注意だと思います。


といったあたりが気になりました。



【 2. 使用感 】

では続いて実際に使って気付いた事を書いていきます。

DSC_0045.jpg

「箱の外観です」


まず箱を開けて、「あれ?」と思ったのが、中に入っているマニュアルには英語、ドイツ語、スペイン語など外国語しか書かれておらず、日本語マニュアルが添付されていない事です。
あらためて箱を良く見ると裏面にステッカーが貼ってあり、pdfファイルをホームページからダウンロードする方式でした。また公式ホームページの「サポート情報(よくある質問)」のコーナーは英語のページにリンクが貼られているだけで和訳されてません。
AKAIは元々は日本の企業なのに(現在はNumarkやDENONなどと共にアメリカのinMusicグループ傘下のブランド名)日本のユーザーへのサポート体制が手薄になっているのは残念ですね。
「日本語マニュアル」も実質3ページと簡易です。DJソフトのインストールの方法については『serato.comから最新のSerato DJをダウンロードして、インストールしてください』としか書いてません。初めて買うDJコントローラーがこの機種で今までDJソフトも使ったことが無い様な場合に、果たしてこのマニュアルで理解できるんだろうか?と心配になりましたので、この点は指摘しておきたいと思います。


「箱の中身です。本体とUSBケーブル、マニュアル類が入っています」




「セッティングして使ってみます」


まず外観はプラスティック感が強いですが、黒を基調としてノブのシルバーと底面の赤がアクセントになった落ち着いたシックなデザインです。

本体のノブのうちMASTER, CUE MIX ,CUE GAIN の3つは表面がゴム加工されているため滑らず触り心地が良くて操作しやすいです。それ以外EQなどのノブはゴム加工はされていないですが、程よい重さとなめらかさで操作感は良好です。ノブは全般に細めです。


スイッチ類は柔らかめでストロークも浅く操作しやすいですが、もう1回りでも大きいほうが視認性が上がって使いやすくなるかなと思います。

縦フェーダーは少し固いです。

クロスフェーダーはとても軽くて使いやすいです。カットラグ(クロスフェーダーの左右どちらかいっぱいで音が一切出ない位置から、動かして行って音が出始めるまでのわずかな「あそび」)は3mmほどありました。スクラッチするには大きすぎるので後日調整する予定です。

クロスフェーダーのネジがむきだしなので指が引っかかるのではと購入前は少し不安だったのですが、プレートからわずかに引っ込んでおり実用上困るような事はなかったです。


上にも書きましたが、曲の演奏に必要な機能(曲のブラウズからデッキへのロード、再生、EQ、GAINや各フェーダーの調整)がこれ1台で済んで、それ以外の機能を使う時はもう1台MIDIコンを用意してくださいという明確なコンセプトが実際に使ってみてとても納得出来ました。


音質はクリアで高域までしっかり音が伸びて、聴きやすいです。低音は少し強めの味付けに感じました。多少好き嫌いが出てくる所かもしれません。


あとSerato DJの別売りの高音質タイムストレッチ・エンジン「Pitch 'n Time」の音質はかなり気になっていたので試してみました。「Pitch 'n Time」無しでテンポを変えるとヴォーカルにザラザラ感というか切り貼りした繋ぎ目がわかるかのような不自然さが結構強く出るのですが、「Pitch 'n Time」をオンにすると見事になめらかになり比較にならない程の変化がありました。Serato DJを使っている方には追加料金を払うだけの価値は十分ありだと思います。


またDVSでの使い心地については知人のターンテーブリストの方お2人にお願いして試してもらいました。しばらく一通りの操作をやってもらい横で見ていましたが、反応が良く使いやすいとのことで好評でした。実際に使わないと分からないような難点は特に無かったようです。ただやはりクロスフェーダーのカットラグの調整は必要とのことでした。

AMX1.jpg


本機種はDVS対応でmini-innofader装備とターンテーブリストかHip Hop DJ向けという印象ですが、インターナルモードの2デッキの操作でも十分な実用性があると感じました。
そのため、もし外部入力端子無し、クロスフェーダーも耐久性がそれほど高くないものでバンドルソフトはSerato DJ Introでその分安いAMXの下位機種が製品化されれば、かなり魅力的なのではと思います。


今後更に使っていって、近いうちにまた詳細なレビュー記事を書く予定です。


【 3. 今後の予定 】

・AKAI AMX + Serato DJの実戦的な使用でのレビュー
・Serato DJの各種拡張パック(エフェクトパック、Flipなど)のレビュー
・カットラグの調整
・Traktor (Scratch)との比較、DVSのレイテンシーの厳密な測定。
・その他、耐久性など使っていくうちに分かっていくことを補足。


あと、2年半ほど前からスクラッチの練習を続けているのですが、最近ようやくどうにか人様にお見せできる一歩手前ぐらいには上達してきたので、AKAI AMX + Serato DJを使ったスクラッチ・ルーティンを作り始めたところです。
だいぶ前に書いた「MIDIコンで始めるスクラッチ」という記事もなかなか上達しないので続きが書けず「書きかけ」で止まっていましたが、近いうちに仕上げて完成させる予定です。



【 4. リンク集 】

『メーカー公式ページ』
http://akai-pro.jp/amx/

DJ DRAGONさんのブログ、『タンテでSeratoを始めるならAKAI AMXがお得!』
http://kizaidragon.blog14.fc2.com/blog-entry-383.html

OTAIRECORDさんの解説動画、『AKAIから話題のコントローラー"AMX""AFX"の魅力に迫る!』
https://www.youtube.com/watch?v=hwIOlCItE64

ミュージックハウスフレンズさんの紹介記事と動画、『必見動画☆AKAI AMX / AFX 徹底解明☆『Serato DJ 』DVSプレイ対応、快適』
http://ameblo.jp/musichousefriends/entry-11939545691.html


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DJミキサーへの接続

記事読ませていただきました。非常にわかりやすく参考になります。

ところでこのAMX、現場での使用はどうなんでしょうね。
バイナルDVSを使用した場合、AMXのLINE OUTからDJミキサーのLINE INに接続して音を出す事は特に問題は無いのでしょうか。

Re: DJミキサーへの接続

DJ tdkgさん、こんばんは。
コメントありがとうございました。

現場でAMXをDVSで使用する場合は、そうですね、AMXのLINE OUTをDJミキサーのLINE IN(PHONOやMICではなく)に挿せばOKです。
その繋ぎ方で問題となる要素は全く思い浮かばないですね。無いと思います。
ゲイン・EQでの補正はDJミキサー側で大まかにやっておいて、プレイ中はAMXで操作するのがいいのではないかと思います。

1つだけ要注意点として、ターンテーブルのアース線(GND)はDJミキサーではなくAMXに繋ぐことです。
アース線をAMXに繋がないとノイズが出やすい環境ではデッキの動作が不安定になる事が考えられます。

Amx カットラグについて

失礼いたします。私もAMXを使っているのですが、カットラグの修正の方法を教えていただきたいです。

Re: Amx カットラグについて

RKさんこんにちは、コメントありがとうございました。

時間に余裕が無くカットラグはまだ調整出来ていないんですが、mini-innofaderの国内正規代理店・stokyoさんのホームページから説明書がダウンロード出来ますよ。
こちらのページの下のほう、「取り付けマニュアルはこちらから」の所です。
http://www.stokyo.jp/?pid=76046997

mini-innofaderの裏にスイッチが付いてまして、
1. フェーダーの位置を右端にした状態でスイッチを押す
2.(スイッチOnのまま)フェーダーをセンターに移動
3.(スイッチOnのまま)フェーダーを左端に移動
4.(スイッチOnのまま)フェーダーをセンターに移動
5.(スイッチOnのまま)フェーダーを右端に移動
6. スイッチから手を離す

この調整1回でカットラグが0.15mm詰まるとのことです。
1回でわずか0.15mmなので何度か繰り返す必要があると思います。


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Author:PCDJinfoJP
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