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PCDJコントローラー Reloop Beatmix 4 レビュー


【レビューを書くことになった経緯】


先日いつもお世話になっている楽器屋の方から、
『ディリゲントさんから「○○さんPCDJ情報の人の知り合いですよね?Beatmixの新製品をお貸しするのでレビューをお願いしたいんですが?」という感じで話が来てるんですがどうします?』
という連絡が来ました。

大変ありがたいお話ですが、レビュー記事を書くのに十分な時間がタイミング良く取れるかどうかその時点ではわからなかったので迷いましたが、余裕のあるスケジュールで構わないという事だったのと、あとはやはり、PCDJユーザの役に立つ情報を各地から探してきてTwitterやブログなどに書く「PCDJ情報」の地道な活動を認めて頂いた上で製品のレビューを依頼してもらえたのはとても光栄な事なので、お受けしてこのエントリを書きました。



【Reloop Beatmix 4について】

Reloop社は1996年にドイツで創業されたDJ機器メーカーでヨーロッパを中心に高い知名度と人気を誇るブランドです。
日本では株式会社ディリゲントが2012年の秋から販売代理店となり取り扱いを開始しました。Reloopはヘッドホン、DJミキサー、ターンテーブル、PCDJ用DJコントローラーなどDJ機器全般を製造販売していますが、中でもBeatmixというDJコントローラーは2万円台前半の低価格ながら高い質感と充実した機能で好評を博しました。
その後継機種として今年6月に発売開始されたのが2デッキ対応のBeatmix 2と4デッキ対応のBeatmix 4になります。どちらもバンドルソフトはSerato DJ Introです。Beatmix 4のみ初回100台限定でSerato DJが付属するキャンペーンが実施されています。

今回のレビュー対象は4デッキ対応のBeatmix 4ですが、上記のような事情のため、Serato DJ、Serato DJ Intro両方での使用感をレビューしました。




【第一印象】

「大きさ」

Pic1.jpg
 [普段使っているA4ノートPCとの大きさ比較]

以前NIのTraktor Kontrol S4を使っていたことがあるので、大体予想通りでしたが4デッキにしてもサイズは少し大きめです。

幅は大きいですが、底面パネルの特殊な形状など少しでも軽量化するための工夫が随所に見られます。

4デッキ対応で小さめの機種もいくつか出てきていますが、
メーカーのホームページの記述によると、
視認性や操作性を高めて使いやすくするというコンセプトのため、あえてこの大きさになっているとのことです。
確かにジョグホイール、スイッチやパッドにもっと小さいパーツを採用したり、パーツの間隔を狭めれば小さくする事は容易に出来たと思います。

Numark Mixtrack Quadあたりの機種は、全く考えが逆で小型・軽量化のほうが優先されています。
どちらが良いかは使う人の好みと使い方次第だと思います。


「見た目」

白・黒・グレーのモノトーンにシルバーで落ち着いた好印象です。
外枠の白でキリッと締まった感じです。


「軽く触ってみる」

・ジョグホイール
最近の機種はジョグホイールに軽くて小さめのものを採用している機種が多いのですが、Beatmix 4はかなり大きめで程良い重さがあり手触りもいいです。スクラッチしやすい大きさです。

この製品の最大のセールスポイントはジョグホイールなのではないかと思いました。
ジョグホイールを頻繁に使うDJスタイルの方には強くおすすめできる機種です。


・ノブ
ノブは程よい重さです。
ノブのキャップはプラスティック製(高級機では滑りにくくして操作性を高める目的でゴム製が使われている事が多い)ですが、太さがあって細かく溝が刻んであるため、手にしっかりなじみます。
本体中央の曲をブラウズする際に使う黒いノブのみ、使用頻度が多いせいか、金属製で高級感があるものが採用され、外観上のアクセントにもなっています。


・フェーダー
クロスフェーダーはかなり軽いです。縦フェーダーはクロスよりは重めです。
ピッチフェーダーはそれより更にもう少し重めと用途に応じた異なる質感になっています。
ストロークはクロスと縦が45mm、ピッチフェーダーは60mmとこちらも用途に応じて使い分けられています。
クロスフェーダーは左右の端で枠に当たった時のカチカチ音が大きめです。気になる方はネガティブな意味で気になる所だと思います。

・スイッチ
スイッチ類はストロークは浅め。クリック感は強くて固めです。

・パッド
パッドは軽くて、クリック感が無いタイプです。非常に押しやすいです。
パッドを叩く強さを感知するヴェロシティ検出機能は付いていません。



【Serato DJで音を出してみる】

ではDJソフトをインストールして、実際に使ってみます。

まずSeratoのHPから最新版をDLしてインストールしました。
※SONYのVAIOをWindows7 (Home Premium/64bit)で使っています。

USBケーブルを挿した瞬間にLEDランプがぱっと華やかに点灯する演出が用意されていました。

LEDランプには緑、赤、オレンジ、青、白、パープルの6色が使われていますので、
電源オフ時のモノトーンで渋めの印象から一転してポップな色合いになります。

Pic2.jpg
 [明るい色のLEDランプが多く使われているので華やかです。]

音を出してみます。

音質はクリアで、変な色付けがされていない素直な音でした。
Beatmix 4は価格面ではエントリークラスという位置づけです。
エントリークラスの製品ではフロアノイズ(曲を再生していない無音状態の時に出ている微弱な雑音)が多めに出る機種が結構あるのですが、Beatmix 4はフロアノイズはほとんど無くかなり優秀です。DTM用途にも問題なく使えるぐらいの品質だと思います。


操作性は既に他のDJコントローラーを使った経験がある場合、まず「見た目通り」です。マニュアルなどが無くても使いこなせるのではないかと思います。
PCDJシステムでのDJプレイに必要な機能は一通り装備されていて、すぐに使えるようになっています。


『"VIRTUAL NEEDLE POSITION"はとても便利』
スクラッチやジャグリングをする場合、決まった位置までジョグホイール(プラッター)を巻き戻したり、送るという操作を行います。その際に位置がしっかりコントロールさせているかどうかの精度で上手いか下手かがはっきりと音に出てしまいます。

アナログの場合はマーキングと言って、レコードにシールを貼って目印にしますが、それと同等のことをこの機能が果たします。

Pic3.jpg
[レコードにこんな感じでシールを貼ってマーキングします。]


"VIRTUAL NEEDLE POSITION"は、いざ使う前は(PCDJは音の位置は画面で波形で見れますから)必要性すら感じていなかったのですが、一度使うととても便利で無くなったら困るぐらいの優れた機能でした。
※Beatmix 4にのみ装備、Beatmix 2には付いていません。

ところでこの機種には多くのDJコントローラーに付いているSCRATCHモード切り替えスイッチが付いていません。
そのためプラッターに触れた瞬間に再生が止まってしまい不便に感じるのでは…とちょっと心配していました。

しかし実際に使ってみると真ん中の金属部分に触れずに(触れるとデッキの再生は瞬間的に止まります)周囲のプラスティックだけに触って回転させ、ピッチベンドすることが容易にできました。
SCRATCHモード切り替えスイッチを備えていないことも納得です。


パッドの反応は予想通りとても良いです。
パッドはモードをA、B、スプリットと3通りに使い分けられる仕組みになっています。


その他、エフェクトのノブをオフの位置から上げていくと自動的にONになったり、SHIFTキーで各種スイッチに複数の機能が効果的に割り当てられていて、相当練りに練ってこの仕様になっているんだろうというのが使ってみてよくわかりました。

Pic4.jpg
[パッドやノブは使いやすい大きさ・配置で、感触も良好です。]





【Serato DJ Introでも使ってみる】


Beatmix 4の初回出荷分のみ"Serato DJ"が添付されていますが、それを過ぎてしまうとバンドルソフトは"Serato DJ Intro"になるようです。そのため"Serato DJ Intro"でも使ってみました。


SeratoのHPから最新版をDLしてインストール。


Serato DJ Introを起動。


あれ??Hardware Disconnectedというメッセージが表示され起動しません。
Serato DJでは問題なかったのですが…


同じ症状になっている人がいないか検索して調べた所、どうやらWindowsではASIOドライバのインストールが必要だったようです。

ReloopのHPからASIOドライバをダウンロードしてインストールしました。


気を取り直してSerato DJ Introを起動。
今度は無事立ち上がりました。


この機種はDJ Introでも4デッキ使えますし、サンプラーもエフェクトも装備されていますので、曲をプレイする目的にはSerato DJ Introでも十分だと思います。


DJ Introも他のDJコントローラーを使った経験がある方には「見た通りの機能・操作性」です。Serato DJより細部は1ランク落ちるものの、PCDJシステムでのDJプレイに必要な機能は一通り装備されていて、すぐに使えるようになっています。


ただ1つ残念な所が…
DJ Introでは"VIRTUAL NEEDLE POSITION"が使えないようです。
ジョグホイールのランプが全く光りません。仕様だと思うのですが、もったいないですね…

あとやはり先に上位のソフトを使ってしまうと、画面のレイアウトも地味な感じがしますし、標準で装備されているエフェクトの種類も少ないなど物足りなさが気になってしまいました。




【総評】

『良かった点』

やはりジョグホイールの質感が大変良かったです。"VIRTUAL NEEDLE POSITION"機能は大変便利です。
音質も価格帯から予想した以上でとても高品質でした。パッドの質感も良かったです。
必要な機能が丁度よく取捨選択されてバランス良くまとまっている機種だと思います。
独特の個性的なデザイン(色合いや形状)も良いと思います(ここは、好き嫌いが分かれる所かもしれませんが)。



『気になった点』

ジョグホイールの感度調整機能、クロスフェーダーのカーブの調整機能がありません。入出力系統も少なく外部入力はマイク1系統のみ、出力端子はヘッドホンとRCA端子でのマスター1系統のみです。
基本機能の充実を優先させるためだと思いますが、不要と判断した箇所はかなり思い切ってカットされている印象です。

では実際に使ってみてどうだったかというと、使いづらいと感じた事は特にありませんでした。クロスフェーダーのカーブ調整はDJソフト側で出来ますし。

ただ4デッキ対応機種を探している場合、外部機器(ターンテーブル,CDJ)とミックスしたいと思っている方もいらっしゃると思いますが、そういう用途だとBeatmix 4は選択肢から外さざるを得ないでしょうね。

また金属製のパーツが少ないため、残念ながら見た目の高級感は乏しいです。これは元々高級感の演出はあまり狙っていない機種だと思いますし、1つ前の世代のBeatmixと比べれば、デザイン性の向上などによって質感は上がっていると思います。

あとSerato社のDJソフト特有の制限になるのですが、コントローラーとDJソフトのマッピングが出荷時点の状態から一切変更できません。DJ Introだから機能制限されているということではなく、Serato DJにアップグレードしてもマッピングは変えられません。
この点はソフトがSerato DJであれば追加のMIDIコントローラーに対応しているため、もう1台MIDIコンを繋いでそちらで自由に機能をマッピングすることが可能です。

Serato社のユーザーフォーラムでもこの制限への不満は結構多く見かけまして、PioneerのDDJ-SXに対してはメーカー公式アカウントから「将来的にマッピングのカスタマイズ機能をサポートする予定」との回答がありました。他社のコントローラーも同様に制限か解除されるといいのですが。



『最後に』

今回4デッキ対応のBeatmix 4をレビューさせて頂いたんですが、4デッキ対応のライバル機に何があるか改めて確認したところ意外に少ないんですね。

・Numark Mixtrack Quad 実売3万弱
・DENON MC6000 mk2 実売7万弱
・Native Instruments Traktor Kontrol S4 実売7万弱
・Veatax VCI-400 実売7万強
・Reloop Terminal Mix 8 実売10万弱
・Pioneer DDJ-SX 実売10万
・Numark NS7II 実売15万
・Pioneer DDJ-SZ 実売20万

と、高価格帯では種類も多いのですが、比較的安めの価格帯での選択肢が極端に少ないですね。Mixtrack Quadではちょっと…という場合、いきなり値段が倍以上の製品しか無いという状態で、その間に現れたのが
・Reloop Beatmix 4 実売5万弱
ということになります。

しかも今ならSerato DJ(別途買うと1万6千円です)が付いてますからお買い得ですね。

4デッキ対応でエントリーから少し上の機種を探している方で、仕様面で不満な点が無い(外部機器とのミックスが出来ない事など)のでしたら、自信を持っておすすめできる機種です。

あとSerato DJはSerato VIDEOを追加購入することが出来ますから、VJに興味がある方にも有力な選択肢となるのではないかと思います。



最後にDJコントローラーやDJ機器を選ぶ際のポイントについて少々書きたいと思います。

初心者・初級者の方は周囲の詳しい方のご意見(1人ではなくなるべく複数)を参考にして頂きたいと思います。

既にDJを始めている方は、ご自身のDJのプレイスタイルにはどんな機種が適しているかをご自分で判断出来るとは思うのですが、ネット通販やネット上のクチコミが発達した現在であっても、実際に実物を見て触ってみないと分からない事はとても多いです。そしてDJ機器はその傾向がかなり強い商品なのではないかと思います。
微妙な色合い、質感、手触り、ノブ・フェーダーの重みや反応、スイッチのストロークの高低・クリック感の有無や硬さ、音質、他機種と見比べた場合の存在感、価格との兼ね合いなど、感覚に左右される要素が多いからです。

大都市圏以外ではDJ機器を扱っているお店自体少ないため難しいことではありますが、ネットや紙媒体から入手できる情報で候補を絞り込んで、最終的には店頭で実際に使ってみてから購入するのがベストだと思います。それが出来ない場合は信頼できるお店のスタッフの方・DJ仲間の方のご意見を参考にして頂きたいと思います。

ご自身のDJスタイルに最適な1台を見つけて、DJライフをエンジョイしてください。



※『参考サイトへのリンク』

< Reloop Beatmix 4(発売元・ディリゲントさんの製品紹介ページ) >
https://www.dirigent.jp/product/brand/reloop/beatmix4.html


< Reloop Beatmix 4(開発元・Reloopの製品情報ページ) >
http://www.reloop.com/reloop-beatmix-4


< PowerDJ'sさんのブログの紹介記事。「Reloop Beatmixがよりスタイリッシュに!より多機能に!Beatmix 4/Beatmix 2発売!」 >
http://shop.plaza.rakuten.co.jp/dj/diary/detail/201406090000


< ミュージックハウスフレンズさんの動画。「【突撃レポ】開発秘話編 Reloop(リループ)Beatmix 2 /Beatmix 4」 >
https://www.youtube.com/watch?v=GnprwycqwDA


< ミュージックハウスフレンズさんの動画。【【突撃レポ】機能詳細編 Reloop(リループ)Beatmix 2 /Beatmix 4 >
https://www.youtube.com/watch?v=Z6L5QtKeAFo


< Serato DJの製品紹介ページ(国内代理店・ディリゲントさんのページ) >
https://www.dirigent.jp/product/brand/serato/serato-dj.html


< Serato DJの製品紹介ページ(開発元Seratoのページ) >
http://serato.com/dj


< DJWORXによるBeatmix 4のレビュー(英文です) >
http://djworx.com/review-reloop-beatmix-4-dj-controller/#.U8Ntevl_uSp


< Digital DJ TipsによるBeatmix 4のレビュー(英文です) >
http://www.digitaldjtips.com/2014/03/musikmesse-2014-reloop-beatmix-4-delivers-four-deck-serato-dj-control-e300/



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