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AKAI AMX with SERATO DJ レビュー


PCDJ情報です。Twitterでは最新の情報を随時ツイートしていますが、ブログへの書き込みはかなり久しぶりになります。
今回AKAI AMXとSerato DVSを購入したので、レビューを書いていきたいと思います。


【 1. AKAI AMXについて 】

・AKAI AMXは24bit/96kHz対応のオーディオI/Fを内蔵したDJコントローラーです。
一般的なDJコントローラーが装備しているプラッターやノブ、スイッチ類をバッサリと減らして、大胆にコンパクト化した個性的な機種です。
・大きさは 横134mm x 縦271mm x 厚さ42mm、重さは0.8kgです。
・29800円(税込み)という低価格ながら、Serato DJが添付されています。

・Traktor Kontrol Z1と似たような特徴を持った機種ですが、
Z1はデッキを操作するスイッチ類を備えていない(MODE+CUEボタンでデッキの再生のみ可能)のに対して、数は少ないですがPLAY, CUE, BROWSE, LOADなどのスイッチを装備しており、「曲のブラウズとデッキへのロード、CUEでの頭出し、曲の再生・停止」の操作をAMXから行う事ができます。

・Loop, Sampler, Effect, BeatJumpなどPCDJならでは機能を使う場合はMIDIコントローラーをもう一台追加する必要がありますが、これらを使わずに曲を繋いでいくだけのシンプルなDJスタイルの方はこれ1台で済むと思います。
→Serato DJの多彩な機能を使う場合は兄弟機種AFXも一緒に買って使いこなしてください、という事だと思います。

・そして最大の特徴は、別売り(12,420円)のDVSパックを購入してターンテーブル/CDJを繋げば、『DVSシステム』になる点だと思います。
※コントロールレコード(2枚組4320円)も必要です。コントロールCDはSeratoのサイトでisoイメージとwavファイルが無料で配布されています。
http://serato.com/controlcd/downloads


従来Serato DJでDVSが使える機種は安いものでも、
RANE SL2か
DENON MC6000MK2
でどちらも7万弱だったので、AMXは画期的な低価格なのではないでしょうか。

※RANE SL2と同等の機能を持つDENON DS1という低価格機種の発売がアナウンスされています(海外では6月発売開始、価格は$299)。主に価格面でAMXの購入を検討されている方は、もう少し待ったほうがいいかもしれませんね(2015/5/30現在)。

・従って製品の特徴を十分に理解した上で購入するなら非常にコストパフォーマンスが高い製品ではありますが、『どちらかというと初心者向きではなく、DJスタイルが確立している中級者以上向き』の機種という印象です。


では、もう少し細かく見ていきたいと思います。

長所:
・小さくて軽い。持ち運びが楽。
何と言っても持ち運びの機会が多い方には、このサイズと軽さはうれしい所だと思います。

・Serato DJをバンドル
低価格帯のDJコントローラーではSerato DJ Introが付属し、別料金でSerato DJにアップグレード可能な製品が多いのですが、この機種は最初からSerato DJ(別途購入すると16,200円)がバンドルされています。
→またSerato DJを所有している場合はSerato Whitelabelにあるプロモ音源が無料でダウンロードできるという特典も付いてきます。
※一部著作権の関係で日本からはダウンロードできない曲があります。

・クロスフェーダーにmini-innofaderを搭載。
耐久性が抜群に高いクロスフェーダーとしてNIのZ2などでも採用されているmini-innofaderを搭載しています。
本体にクロスフェーダーのカーブを調整するノブとリバーススイッチを装備しています。またmini-innofaderは裏面のスイッチの操作でカットラグが調整できます。

・一般的なASIO及びMIDI対応オーディオI/F内蔵コントローラーであるため、DAWのオーディオI/Fとしても、他のDJソフトでも使える。
コンパクトなので、PCの脇に置いて楽曲制作用のオーディオI/F 兼 MIDIコントローラーとしても使えそうです。


短所:
・単独ではリアルミキサーにはならない(パソコンが繋がっていないと音が出ない)
→この価格なので難しいとは思いますが、PCと繋がっていない時でもNI Z2の様にDJミキサーとして使えればとても便利です。

・小さい筐体に多くのノブやスイッチが装備されていて多機能で便利な反面、レイアウトが窮屈で使い辛さは感じる。
・クロスフェーダーの下に手や指を置く空間がほぼ無い。
・本体下部のクロスフェーダー・カーブ調整ノブの出っ張りが気になる。
→このあたりも軽量・コンパクトという特徴の裏返しなので仕方ないと思います。

・コントローラーの機能のマッピングが変更できない。
→AMXではなくSerato DJ側の制限ですが、CUEボタンはテンポラリ(一時的)キューではなくホットキューに割り当てを変えたいと思っても出来ないわけです。マッピングを自由に変更できるTraktorに慣れているとストレスを感じる所です。

・Serato DJのライセンス(ソフトウェアを使用する権利)が分かりづらい
→AMXは別途DVSパックを購入すればDVSで操作できるようになりますが、Serato DJはあくまでAMXに付属します。そのため例えばイベントに出演する時にお店のミキサーがPioneer DJM-900NXSだったとして、Serato DJ + DVSで操作しようと思っても『AMXに付属するSerato DJのライセンス』はDJM-900NXSでは使えません。この様な時はもう1つSerato DJのライセンスを購入する必要があります。
他方でAMXに限らずRane SL2/3/4などSerato DJのライセンスがコントローラーやインターフェイス側に付属する機種は、パソコン側ではライセンスの認証自体が不要ですから一長一短だと思います(複数台のPCから1台のコントローラー/インターフェイスが制限なく使えますし、PCの買い替えや故障でライセンス移行の手続き中ソフトが使えなくなるという事も無いです。別途購入した拡張パック類はライセンスの認証は必要です)。
※AMXやSLのインターフェイスが『USBドングル』になっていると書くと分かりやすいでしょうか。
Serato DJ及び各種拡張パックのライセンスは一度理解すれば、ああそういう仕組みかと納得出来るんですが、結構複雑なので要注意だと思います。


といったあたりが気になりました。



【 2. 使用感 】

では続いて実際に使って気付いた事を書いていきます。

DSC_0045.jpg

「箱の外観です」


まず箱を開けて、「あれ?」と思ったのが、中に入っているマニュアルには英語、ドイツ語、スペイン語など外国語しか書かれておらず、日本語マニュアルが添付されていない事です。
あらためて箱を良く見ると裏面にステッカーが貼ってあり、pdfファイルをホームページからダウンロードする方式でした。また公式ホームページの「サポート情報(よくある質問)」のコーナーは英語のページにリンクが貼られているだけで和訳されてません。
AKAIは元々は日本の企業なのに(現在はNumarkやDENONなどと共にアメリカのinMusicグループ傘下のブランド名)日本のユーザーへのサポート体制が手薄になっているのは残念ですね。
「日本語マニュアル」も実質3ページと簡易です。DJソフトのインストールの方法については『serato.comから最新のSerato DJをダウンロードして、インストールしてください』としか書いてません。初めて買うDJコントローラーがこの機種で今までDJソフトも使ったことが無い様な場合に、果たしてこのマニュアルで理解できるんだろうか?と心配になりましたので、この点は指摘しておきたいと思います。


「箱の中身です。本体とUSBケーブル、マニュアル類が入っています」




「セッティングして使ってみます」


まず外観はプラスティック感が強いですが、黒を基調としてノブのシルバーと底面の赤がアクセントになった落ち着いたシックなデザインです。

本体のノブのうちMASTER, CUE MIX ,CUE GAIN の3つは表面がゴム加工されているため滑らず触り心地が良くて操作しやすいです。それ以外EQなどのノブはゴム加工はされていないですが、程よい重さとなめらかさで操作感は良好です。ノブは全般に細めです。


スイッチ類は柔らかめでストロークも浅く操作しやすいですが、もう1回りでも大きいほうが視認性が上がって使いやすくなるかなと思います。

縦フェーダーは少し固いです。

クロスフェーダーはとても軽くて使いやすいです。カットラグ(クロスフェーダーの左右どちらかいっぱいで音が一切出ない位置から、動かして行って音が出始めるまでのわずかな「あそび」)は3mmほどありました。スクラッチするには大きすぎるので後日調整する予定です。

クロスフェーダーのネジがむきだしなので指が引っかかるのではと購入前は少し不安だったのですが、プレートからわずかに引っ込んでおり実用上困るような事はなかったです。


上にも書きましたが、曲の演奏に必要な機能(曲のブラウズからデッキへのロード、再生、EQ、GAINや各フェーダーの調整)がこれ1台で済んで、それ以外の機能を使う時はもう1台MIDIコンを用意してくださいという明確なコンセプトが実際に使ってみてとても納得出来ました。


音質はクリアで高域までしっかり音が伸びて、聴きやすいです。低音は少し強めの味付けに感じました。多少好き嫌いが出てくる所かもしれません。


あとSerato DJの別売りの高音質タイムストレッチ・エンジン「Pitch 'n Time」の音質はかなり気になっていたので試してみました。「Pitch 'n Time」無しでテンポを変えるとヴォーカルにザラザラ感というか切り貼りした繋ぎ目がわかるかのような不自然さが結構強く出るのですが、「Pitch 'n Time」をオンにすると見事になめらかになり比較にならない程の変化がありました。Serato DJを使っている方には追加料金を払うだけの価値は十分ありだと思います。


またDVSでの使い心地については知人のターンテーブリストの方お2人にお願いして試してもらいました。しばらく一通りの操作をやってもらい横で見ていましたが、反応が良く使いやすいとのことで好評でした。実際に使わないと分からないような難点は特に無かったようです。ただやはりクロスフェーダーのカットラグの調整は必要とのことでした。

AMX1.jpg


本機種はDVS対応でmini-innofader装備とターンテーブリストかHip Hop DJ向けという印象ですが、インターナルモードの2デッキの操作でも十分な実用性があると感じました。
そのため、もし外部入力端子無し、クロスフェーダーも耐久性がそれほど高くないものでバンドルソフトはSerato DJ Introでその分安いAMXの下位機種が製品化されれば、かなり魅力的なのではと思います。


今後更に使っていって、近いうちにまた詳細なレビュー記事を書く予定です。


【 3. 今後の予定 】

・AKAI AMX + Serato DJの実戦的な使用でのレビュー
・Serato DJの各種拡張パック(エフェクトパック、Flipなど)のレビュー
・カットラグの調整
・Traktor (Scratch)との比較、DVSのレイテンシーの厳密な測定。
・その他、耐久性など使っていくうちに分かっていくことを補足。


あと、2年半ほど前からスクラッチの練習を続けているのですが、最近ようやくどうにか人様にお見せできる一歩手前ぐらいには上達してきたので、AKAI AMX + Serato DJを使ったスクラッチ・ルーティンを作り始めたところです。
だいぶ前に書いた「MIDIコンで始めるスクラッチ」という記事もなかなか上達しないので続きが書けず「書きかけ」で止まっていましたが、近いうちに仕上げて完成させる予定です。



【 4. リンク集 】

『メーカー公式ページ』
http://akai-pro.jp/amx/

DJ DRAGONさんのブログ、『タンテでSeratoを始めるならAKAI AMXがお得!』
http://kizaidragon.blog14.fc2.com/blog-entry-383.html

OTAIRECORDさんの解説動画、『AKAIから話題のコントローラー"AMX""AFX"の魅力に迫る!』
https://www.youtube.com/watch?v=hwIOlCItE64

ミュージックハウスフレンズさんの紹介記事と動画、『必見動画☆AKAI AMX / AFX 徹底解明☆『Serato DJ 』DVSプレイ対応、快適』
http://ameblo.jp/musichousefriends/entry-11939545691.html


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PCDJコントローラー Reloop Beatmix 4 レビュー


【レビューを書くことになった経緯】


先日いつもお世話になっている楽器屋の方から、
『ディリゲントさんから「○○さんPCDJ情報の人の知り合いですよね?Beatmixの新製品をお貸しするのでレビューをお願いしたいんですが?」という感じで話が来てるんですがどうします?』
という連絡が来ました。

大変ありがたいお話ですが、レビュー記事を書くのに十分な時間がタイミング良く取れるかどうかその時点ではわからなかったので迷いましたが、余裕のあるスケジュールで構わないという事だったのと、あとはやはり、PCDJユーザの役に立つ情報を各地から探してきてTwitterやブログなどに書く「PCDJ情報」の地道な活動を認めて頂いた上で製品のレビューを依頼してもらえたのはとても光栄な事なので、お受けしてこのエントリを書きました。



【Reloop Beatmix 4について】

Reloop社は1996年にドイツで創業されたDJ機器メーカーでヨーロッパを中心に高い知名度と人気を誇るブランドです。
日本では株式会社ディリゲントが2012年の秋から販売代理店となり取り扱いを開始しました。Reloopはヘッドホン、DJミキサー、ターンテーブル、PCDJ用DJコントローラーなどDJ機器全般を製造販売していますが、中でもBeatmixというDJコントローラーは2万円台前半の低価格ながら高い質感と充実した機能で好評を博しました。
その後継機種として今年6月に発売開始されたのが2デッキ対応のBeatmix 2と4デッキ対応のBeatmix 4になります。どちらもバンドルソフトはSerato DJ Introです。Beatmix 4のみ初回100台限定でSerato DJが付属するキャンペーンが実施されています。

今回のレビュー対象は4デッキ対応のBeatmix 4ですが、上記のような事情のため、Serato DJ、Serato DJ Intro両方での使用感をレビューしました。




【第一印象】

「大きさ」

Pic1.jpg
 [普段使っているA4ノートPCとの大きさ比較]

以前NIのTraktor Kontrol S4を使っていたことがあるので、大体予想通りでしたが4デッキにしてもサイズは少し大きめです。

幅は大きいですが、底面パネルの特殊な形状など少しでも軽量化するための工夫が随所に見られます。

4デッキ対応で小さめの機種もいくつか出てきていますが、
メーカーのホームページの記述によると、
視認性や操作性を高めて使いやすくするというコンセプトのため、あえてこの大きさになっているとのことです。
確かにジョグホイール、スイッチやパッドにもっと小さいパーツを採用したり、パーツの間隔を狭めれば小さくする事は容易に出来たと思います。

Numark Mixtrack Quadあたりの機種は、全く考えが逆で小型・軽量化のほうが優先されています。
どちらが良いかは使う人の好みと使い方次第だと思います。


「見た目」

白・黒・グレーのモノトーンにシルバーで落ち着いた好印象です。
外枠の白でキリッと締まった感じです。


「軽く触ってみる」

・ジョグホイール
最近の機種はジョグホイールに軽くて小さめのものを採用している機種が多いのですが、Beatmix 4はかなり大きめで程良い重さがあり手触りもいいです。スクラッチしやすい大きさです。

この製品の最大のセールスポイントはジョグホイールなのではないかと思いました。
ジョグホイールを頻繁に使うDJスタイルの方には強くおすすめできる機種です。


・ノブ
ノブは程よい重さです。
ノブのキャップはプラスティック製(高級機では滑りにくくして操作性を高める目的でゴム製が使われている事が多い)ですが、太さがあって細かく溝が刻んであるため、手にしっかりなじみます。
本体中央の曲をブラウズする際に使う黒いノブのみ、使用頻度が多いせいか、金属製で高級感があるものが採用され、外観上のアクセントにもなっています。


・フェーダー
クロスフェーダーはかなり軽いです。縦フェーダーはクロスよりは重めです。
ピッチフェーダーはそれより更にもう少し重めと用途に応じた異なる質感になっています。
ストロークはクロスと縦が45mm、ピッチフェーダーは60mmとこちらも用途に応じて使い分けられています。
クロスフェーダーは左右の端で枠に当たった時のカチカチ音が大きめです。気になる方はネガティブな意味で気になる所だと思います。

・スイッチ
スイッチ類はストロークは浅め。クリック感は強くて固めです。

・パッド
パッドは軽くて、クリック感が無いタイプです。非常に押しやすいです。
パッドを叩く強さを感知するヴェロシティ検出機能は付いていません。



【Serato DJで音を出してみる】

ではDJソフトをインストールして、実際に使ってみます。

まずSeratoのHPから最新版をDLしてインストールしました。
※SONYのVAIOをWindows7 (Home Premium/64bit)で使っています。

USBケーブルを挿した瞬間にLEDランプがぱっと華やかに点灯する演出が用意されていました。

LEDランプには緑、赤、オレンジ、青、白、パープルの6色が使われていますので、
電源オフ時のモノトーンで渋めの印象から一転してポップな色合いになります。

Pic2.jpg
 [明るい色のLEDランプが多く使われているので華やかです。]

音を出してみます。

音質はクリアで、変な色付けがされていない素直な音でした。
Beatmix 4は価格面ではエントリークラスという位置づけです。
エントリークラスの製品ではフロアノイズ(曲を再生していない無音状態の時に出ている微弱な雑音)が多めに出る機種が結構あるのですが、Beatmix 4はフロアノイズはほとんど無くかなり優秀です。DTM用途にも問題なく使えるぐらいの品質だと思います。


操作性は既に他のDJコントローラーを使った経験がある場合、まず「見た目通り」です。マニュアルなどが無くても使いこなせるのではないかと思います。
PCDJシステムでのDJプレイに必要な機能は一通り装備されていて、すぐに使えるようになっています。


『"VIRTUAL NEEDLE POSITION"はとても便利』
スクラッチやジャグリングをする場合、決まった位置までジョグホイール(プラッター)を巻き戻したり、送るという操作を行います。その際に位置がしっかりコントロールさせているかどうかの精度で上手いか下手かがはっきりと音に出てしまいます。

アナログの場合はマーキングと言って、レコードにシールを貼って目印にしますが、それと同等のことをこの機能が果たします。

Pic3.jpg
[レコードにこんな感じでシールを貼ってマーキングします。]


"VIRTUAL NEEDLE POSITION"は、いざ使う前は(PCDJは音の位置は画面で波形で見れますから)必要性すら感じていなかったのですが、一度使うととても便利で無くなったら困るぐらいの優れた機能でした。
※Beatmix 4にのみ装備、Beatmix 2には付いていません。

ところでこの機種には多くのDJコントローラーに付いているSCRATCHモード切り替えスイッチが付いていません。
そのためプラッターに触れた瞬間に再生が止まってしまい不便に感じるのでは…とちょっと心配していました。

しかし実際に使ってみると真ん中の金属部分に触れずに(触れるとデッキの再生は瞬間的に止まります)周囲のプラスティックだけに触って回転させ、ピッチベンドすることが容易にできました。
SCRATCHモード切り替えスイッチを備えていないことも納得です。


パッドの反応は予想通りとても良いです。
パッドはモードをA、B、スプリットと3通りに使い分けられる仕組みになっています。


その他、エフェクトのノブをオフの位置から上げていくと自動的にONになったり、SHIFTキーで各種スイッチに複数の機能が効果的に割り当てられていて、相当練りに練ってこの仕様になっているんだろうというのが使ってみてよくわかりました。

Pic4.jpg
[パッドやノブは使いやすい大きさ・配置で、感触も良好です。]





【Serato DJ Introでも使ってみる】


Beatmix 4の初回出荷分のみ"Serato DJ"が添付されていますが、それを過ぎてしまうとバンドルソフトは"Serato DJ Intro"になるようです。そのため"Serato DJ Intro"でも使ってみました。


SeratoのHPから最新版をDLしてインストール。


Serato DJ Introを起動。


あれ??Hardware Disconnectedというメッセージが表示され起動しません。
Serato DJでは問題なかったのですが…


同じ症状になっている人がいないか検索して調べた所、どうやらWindowsではASIOドライバのインストールが必要だったようです。

ReloopのHPからASIOドライバをダウンロードしてインストールしました。


気を取り直してSerato DJ Introを起動。
今度は無事立ち上がりました。


この機種はDJ Introでも4デッキ使えますし、サンプラーもエフェクトも装備されていますので、曲をプレイする目的にはSerato DJ Introでも十分だと思います。


DJ Introも他のDJコントローラーを使った経験がある方には「見た通りの機能・操作性」です。Serato DJより細部は1ランク落ちるものの、PCDJシステムでのDJプレイに必要な機能は一通り装備されていて、すぐに使えるようになっています。


ただ1つ残念な所が…
DJ Introでは"VIRTUAL NEEDLE POSITION"が使えないようです。
ジョグホイールのランプが全く光りません。仕様だと思うのですが、もったいないですね…

あとやはり先に上位のソフトを使ってしまうと、画面のレイアウトも地味な感じがしますし、標準で装備されているエフェクトの種類も少ないなど物足りなさが気になってしまいました。




【総評】

『良かった点』

やはりジョグホイールの質感が大変良かったです。"VIRTUAL NEEDLE POSITION"機能は大変便利です。
音質も価格帯から予想した以上でとても高品質でした。パッドの質感も良かったです。
必要な機能が丁度よく取捨選択されてバランス良くまとまっている機種だと思います。
独特の個性的なデザイン(色合いや形状)も良いと思います(ここは、好き嫌いが分かれる所かもしれませんが)。



『気になった点』

ジョグホイールの感度調整機能、クロスフェーダーのカーブの調整機能がありません。入出力系統も少なく外部入力はマイク1系統のみ、出力端子はヘッドホンとRCA端子でのマスター1系統のみです。
基本機能の充実を優先させるためだと思いますが、不要と判断した箇所はかなり思い切ってカットされている印象です。

では実際に使ってみてどうだったかというと、使いづらいと感じた事は特にありませんでした。クロスフェーダーのカーブ調整はDJソフト側で出来ますし。

ただ4デッキ対応機種を探している場合、外部機器(ターンテーブル,CDJ)とミックスしたいと思っている方もいらっしゃると思いますが、そういう用途だとBeatmix 4は選択肢から外さざるを得ないでしょうね。

また金属製のパーツが少ないため、残念ながら見た目の高級感は乏しいです。これは元々高級感の演出はあまり狙っていない機種だと思いますし、1つ前の世代のBeatmixと比べれば、デザイン性の向上などによって質感は上がっていると思います。

あとSerato社のDJソフト特有の制限になるのですが、コントローラーとDJソフトのマッピングが出荷時点の状態から一切変更できません。DJ Introだから機能制限されているということではなく、Serato DJにアップグレードしてもマッピングは変えられません。
この点はソフトがSerato DJであれば追加のMIDIコントローラーに対応しているため、もう1台MIDIコンを繋いでそちらで自由に機能をマッピングすることが可能です。

Serato社のユーザーフォーラムでもこの制限への不満は結構多く見かけまして、PioneerのDDJ-SXに対してはメーカー公式アカウントから「将来的にマッピングのカスタマイズ機能をサポートする予定」との回答がありました。他社のコントローラーも同様に制限か解除されるといいのですが。



『最後に』

今回4デッキ対応のBeatmix 4をレビューさせて頂いたんですが、4デッキ対応のライバル機に何があるか改めて確認したところ意外に少ないんですね。

・Numark Mixtrack Quad 実売3万弱
・DENON MC6000 mk2 実売7万弱
・Native Instruments Traktor Kontrol S4 実売7万弱
・Veatax VCI-400 実売7万強
・Reloop Terminal Mix 8 実売10万弱
・Pioneer DDJ-SX 実売10万
・Numark NS7II 実売15万
・Pioneer DDJ-SZ 実売20万

と、高価格帯では種類も多いのですが、比較的安めの価格帯での選択肢が極端に少ないですね。Mixtrack Quadではちょっと…という場合、いきなり値段が倍以上の製品しか無いという状態で、その間に現れたのが
・Reloop Beatmix 4 実売5万弱
ということになります。

しかも今ならSerato DJ(別途買うと1万6千円です)が付いてますからお買い得ですね。

4デッキ対応でエントリーから少し上の機種を探している方で、仕様面で不満な点が無い(外部機器とのミックスが出来ない事など)のでしたら、自信を持っておすすめできる機種です。

あとSerato DJはSerato VIDEOを追加購入することが出来ますから、VJに興味がある方にも有力な選択肢となるのではないかと思います。



最後にDJコントローラーやDJ機器を選ぶ際のポイントについて少々書きたいと思います。

初心者・初級者の方は周囲の詳しい方のご意見(1人ではなくなるべく複数)を参考にして頂きたいと思います。

既にDJを始めている方は、ご自身のDJのプレイスタイルにはどんな機種が適しているかをご自分で判断出来るとは思うのですが、ネット通販やネット上のクチコミが発達した現在であっても、実際に実物を見て触ってみないと分からない事はとても多いです。そしてDJ機器はその傾向がかなり強い商品なのではないかと思います。
微妙な色合い、質感、手触り、ノブ・フェーダーの重みや反応、スイッチのストロークの高低・クリック感の有無や硬さ、音質、他機種と見比べた場合の存在感、価格との兼ね合いなど、感覚に左右される要素が多いからです。

大都市圏以外ではDJ機器を扱っているお店自体少ないため難しいことではありますが、ネットや紙媒体から入手できる情報で候補を絞り込んで、最終的には店頭で実際に使ってみてから購入するのがベストだと思います。それが出来ない場合は信頼できるお店のスタッフの方・DJ仲間の方のご意見を参考にして頂きたいと思います。

ご自身のDJスタイルに最適な1台を見つけて、DJライフをエンジョイしてください。



※『参考サイトへのリンク』

< Reloop Beatmix 4(発売元・ディリゲントさんの製品紹介ページ) >
https://www.dirigent.jp/product/brand/reloop/beatmix4.html


< Reloop Beatmix 4(開発元・Reloopの製品情報ページ) >
http://www.reloop.com/reloop-beatmix-4


< PowerDJ'sさんのブログの紹介記事。「Reloop Beatmixがよりスタイリッシュに!より多機能に!Beatmix 4/Beatmix 2発売!」 >
http://shop.plaza.rakuten.co.jp/dj/diary/detail/201406090000


< ミュージックハウスフレンズさんの動画。「【突撃レポ】開発秘話編 Reloop(リループ)Beatmix 2 /Beatmix 4」 >
https://www.youtube.com/watch?v=GnprwycqwDA


< ミュージックハウスフレンズさんの動画。【【突撃レポ】機能詳細編 Reloop(リループ)Beatmix 2 /Beatmix 4 >
https://www.youtube.com/watch?v=Z6L5QtKeAFo


< Serato DJの製品紹介ページ(国内代理店・ディリゲントさんのページ) >
https://www.dirigent.jp/product/brand/serato/serato-dj.html


< Serato DJの製品紹介ページ(開発元Seratoのページ) >
http://serato.com/dj


< DJWORXによるBeatmix 4のレビュー(英文です) >
http://djworx.com/review-reloop-beatmix-4-dj-controller/#.U8Ntevl_uSp


< Digital DJ TipsによるBeatmix 4のレビュー(英文です) >
http://www.digitaldjtips.com/2014/03/musikmesse-2014-reloop-beatmix-4-delivers-four-deck-serato-dj-control-e300/



2012年版オールインワン(ソフト・コントローラー・オーディオI/F全部入り)タイプ、PCDJコントローラーまとめ


1. 低価格帯(3万以下)

(1)[新製品] RELOOP BEATMIX( 23,800円 / 2Decks / Virtual DJ LE )
https://www.dirigent.jp/product/brand/reloop/beatmix.html

(2)[新製品] PIONEER DDJ-WeGO ( 29,800円 / 2Decks / Virtual DJ LE )
http://pioneer.jp/cdj/products/controller/ddjwego.html

(3)[新製品] DENON MC2000 ( 29,800円 / 2Decks / Serato DJ Intro )
http://apac.d-mpro.com/jp/denondj/Products/Pages/ProductDetails.aspx?CatId=USBMIDIController&SubCatId=0&ProductId=MC2000

(4) NUMARK MixTrack PRO(19,800円 / 2Decks / Serato DJ Intro )
http://www.numark.jp/products/mixtrackpro/

(5) Vestax Spin( 29,800円 / 2Decks / djay ※Mac版のみ )
http://www.vestax.jp/products/detail.php?cate_id=80

(6) Vestax Typhoon( 29,800円 / 2Decks / Serato DJ Intro, Virtual DJ LE )
http://www.vestax.jp/products/detail.php?cate_id=126&parent_id=8





2. 中価格帯(3~6万以下)

(7)[新製品] STANTON DJC.4 ( 42,000円 / 2Decks / Virtual DJ LE 4-Deck Edition )
http://www.stantondj.jp/products/scsystem/djc4/

(8)[新製品] Vestax Spin2( 価格未発表 / 2Decks / djay ※Mac版のみ ) ※海外での価格、US$399 / Euro379 / GBP299
http://www.vestax.jp/products/detail.php?cate_id=149&parent_id=8


(9) RELOOP TERMINAL MIX2 ( 49,800円 / 2Decks / Serato DJ Intro )
https://www.dirigent.jp/product/brand/reloop/terminal-mix-2.html

(10) RELOOP JOCKEY 3 ME ( 59,800円 / 2Decks / TRAKTOR LE2 )
https://www.dirigent.jp/product/brand/reloop/jockey-3-me.html


(11) DENON DN-MC3000 ( 39,800円 / 2Decks / Traktor LE2 )
http://apac.d-mpro.com/jp/denondj/Products/Pages/ProductDetails.aspx?CatId=USBMIDIController&SubCatId=0&ProductId=MC3000

(12) Vestax VCI-100MK2 ( 39,800円 / 2Decks / Traktor LE2, Serato DJ Intro )
http://www.vestax.jp/products/detail.php?cate_id=123

(13) Numark N4 ( 52,290円 / 4Decks / Serato DJ Intro、4デッキ対応Virtual DJ LE)
http://www.numark.jp/products/n4/

(14) Native Instruments Traktor Kontrol S2 ( 52,800円 / 2Decks / Traktor PRO2 )
http://www.native-instruments.com/#/jp/products/dj/traktor-kontrol-s2/

(15) PIONEER DDJ-ERGO-v ( 54,800円 / 2Decks / Serato DJ Intro, Virtual DJ LE) 
http://pioneer.jp/cdj/products/controller/ddjergo-v.html




3. 高価格帯(6万~)

(16)[新製品] PIONEER DDJ-SX ( 99,800円 / 4Decks / Serato DJ )
http://pioneerdj.com/japanese/products/controller/ddj-sx.html


(17) Vestax VCI-300MK2 ( 59,800円 / 2Decks / Serato ITCH )
http://www.vestax.jp/products/detail.php?cate_id=119&parent_id=8

(18) Vestax VCI-380 ( 69,800円 / 2Decks / Serato ITCH )
http://www.vestax.jp/products/detail.php?cate_id=144&parent_id=8

(19) Vestax VCI-400 ( 84,800円 / 4Decks / Serato dj intro, Virtual DJ LE 4 Decks )
http://www.vestax.jp/products/detail.php?cate_id=140&parent_id=8

(20) DENON DN-MC6000 ( 79,800円 / 4Decks / Traktor LE )
http://apac.d-mpro.com/jp/denondj/Products/Pages/ProductDetails.aspx?CatId=USBMIDIController&SubCatId=0&ProductId=DNMC6000

(21) Native Instruments Traktor Kontrol S4 ( 94,800円 / 4Decks / Traktor PRO2 )
http://www.native-instruments.com/#/jp/products/dj/traktor-kontrol-s4/

(22) Numark 4TRAK ( 87,800円 / 4Decks / Traktor2 - 4TRAKエディション )
http://www.numark.jp/products/4trak/

(23) Numark NS6 ( 89,800円 / 4Decks / Serato ITCH )
http://www.numark.jp/products/ns6/


(24) PIONEER DDJ-T1 ( 79,800円 / 4Decks / Traktor LE )
http://pioneer.jp/cdj/products/controller/ddjt1.html

(25) PIONEER DDJ-S1 ( 99,800円 / 2Decks / Serato ITCH )
http://pioneer.jp/cdj/products/controller/ddjs1.html




「参考データ」
・Traktor PRO2ソフトウェア単品 7,800円 (Native Instrumentsからのダウンロード販売のみ)
※Traktor PRO2のパッケージ版、LE/DUOや古いバージョンのTraktorからPROへのアップグレード版の販売は無くなりました。

・Traktor Audio2( オーディオI/F + Traktor PRO2バンドル + 電話による製品サポート) 10,800円

・Serato ITCHは無くなり、新製品Serato DJが登場。
・Serato ITCHバンドル製品はSerato DJに無料でアップグレード。
・Serato DJ Introバンドル製品からSerato DJへのアップグレードはUS$199。

オールインワン(ソフト・コントローラー・オーディオI/F全部入り)タイプ、PCDJコントローラーまとめ


2011秋速報版です。後日また見やすく整理します。



1. 低価格帯(3万以下)

(1) BEHRINGER BCD3000 ( 15,800円 2Decks, Traktor LE )
http://www.behringer.com/EN/Products/BCD3000.aspx#

(2) NUMARK MixTrack PRO(19,800円 2Decks, Virtual DJ LE )
http://www.numark.jp/products/mixtrackpro/

(3) DJ-Tech iMix MK2( 26,250円 2Decks, Deckadance LE )
http://hookup.co.jp/products/dj/djtech/imixmk2.html

(4) Vestax Spin( 29,800円 2Decks, djay ※Mac版のみ )
http://www.vestax.jp/products/detail.php?cate_id=80

(5) Vestax Typhoon( 29,800円 2Decks, Virtual DJ LE )
http://www.vestax.jp/products/detail.php?cate_id=126&parent_id=8




2. 中価格帯(3~6万以下)

(6) AMERICAN AUDIO VMS4 ( 39,800円 4Decks, Virtual DJ LE)
http://www.vms4dj.com/

(7) Vestax VCI-100MK2 ( 49,800円 2Decks, Traktor LE )
http://www.vestax.jp/products/detail.php?cate_id=123&parent_id=8

(8) NOVATION Twitch ( 52,500円 2Decks, Serato ITCH ) ※新製品
http://www.h-resolution.com/Novation/Twitch.html

(9) Native Instruments Traktor Kontrol S2 ( 59,800円 2Decks, Traktor PRO2 ) ※新製品。初回200台限定価格。通常価格は67,800円。
http://www.dirigent.jp/products/detail.php?product_id=76

(10) PIONEER DDJ-ERGO-v ( 価格未発表 2Decks, Virtual DJ LE) ※新製品。海外では499euros程度との発表あり
http://pioneer.jp/cdj/products/controller/ddjergo-v.html



3. 高価格帯(6万~)

(11) ALLEN & HEATH XONE:DX ( 69,800円 4Decks, Serato ITCH )
http://www.h-resolution.com/AH/xoneDX.html

(12) Vestax VCI-300MK2 ( 75,000円 2Decks, Serato ITCH )
http://www.vestax.jp/products/detail.php?cate_id=119&parent_id=8

(13) DENON DN-MC6000 ( 79,800円 4Decks, Traktor LE )
http://www.denon.jp/dj/dnmc6000.html

(14) Vestax VCI-400 ( 価格未発表 4Decks, Virtual DJ LE ) ※新製品
http://www.vestax.jp/release/detail.php?id=724

(15) Native Instruments Traktor Kontrol S4 ( 99,800円 4Decks, Traktor PRO2 )
http://www.dirigent.jp/products/detail.php?product_id=53

(16) Numark NS6 ( 99,800円 4Decks, Serato ITCH )
http://www.numark.jp/products/ns6/

(17) PIONEER DDJ-T1 ( 99,800円 4Decks, Traktor LE )
http://pioneer.jp/cdj/products/controller/ddjt1.html

(18) PIONEER DDJ-S1 ( 119,800円 2Decks, Serato ITCH )
http://pioneer.jp/cdj/products/controller/ddjs1.html





「参考データ」
・Traktor PRO2 アップグレード版 ( Traktor LE → Traktor PRO2 ) 13,800円
・Traktor PRO2 単品 22,800円
・Serato DJ Intro対応製品 → (3), (5), (7)



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